このブログを検索

2015年8月26日水曜日

豊かさとは何か

今年は戦後70年
政治、経済、世代の変化や考え方も大きく変わりつつある昨今だが、過去の歴史や
歩みを振り返る節目の年として捉えたい

かつて、若い時に読んだ本を読み返してみた。
岩波新書 暉峻淑子著の “豊かさとは何か”

日本は経済大国であるというが豊かな国ではないと著者は言う。
格差や不公正は拡大し、基本的人権さえ守られていない
何故なら経済力が国民の生活の豊かさには結びついていないからだと・・・

今から20年以上も前に書かれた書籍だが内容は色あせていないし
普遍的な問題意識とさえ言ってもいい。
経済規模や国際関係など、当然数字の違いや国別の変化は遂げているが
人間活動の本質や価値に対する課題は今でも何も変わっていない。
これからの日本や企業の進む方向は?
価値を高めるとはいったい何を変えて行けばいいのだろうか

話は変わるが
当社の経営理念のなかに「 人々の心の豊かさを高めます」というくだりがある。
豊かな社会を作り出すために一企業としての社会的な使命を考えてみると
その理念の、心の豊かさとは、何であろうか
物質的な豊かさは大切だが、それだけでなく精神的な豊かさを求める事。
その精神を取り戻す活動が当社のあるべき姿、追求する方向のような気がしてならない。

それは、お客様、社員、会社がそれぞれにWIN‐WINの関係を築くことで
また、そういう事を願う価値観が共有された職場を創ることで形成されていくのだと思う。
当社に携わるすべての人が理念の中の、豊かさに対する価値観を心に共有していけば
精神的な充実感をより一層高められ、生き甲斐に繋がって行くのでは・・・
豊かさとは自分の内にあるものでは・・・

生産性を高めてワークライフバランスを整える事も豊かさの獲得に繋がる
豊かな社会作りのためにも、個々の豊かな人生にも、そのような職場が求められる。

さて、就職活動も佳境を迎える学生の皆さん、ちょっと足を止めて振り返ってみては
豊かな人生の為の貴方の価値を、そして遣り甲斐につながる会社選びを


ジェノスグループ株式会社
顧問 齋藤宏彰

0 件のコメント:

コメントを投稿