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2015年4月30日木曜日

健康第一

最近始めたことがあります。

今年になってから健康維持のためにウォーキングを始めました。
過去にもチャレンジしたことがありましたが、途中で挫折してしまいました。
以前は家族に言われて何となく始めたから、長続きしなかったのだと思います。
今回は自分自身で決めて始めたことです。

まずは準備からです。
歩数の目標設定をして、それを計測するための機器も揃えました。
簡単にアプリで確認できるように設定もしました。
無理なく楽しく歩けるようなコースプランも何通りか考えました。
実際に歩いてみると、普段見過ごしていたものが色々見えるものです。

まずは自分でやる意志、計画を立てて、準備を整えてから始めることが大切だと改めて実感しました。

皆さんも新しいことにチャレンジするときには準備を忘れずに。


ジェノスグループ株式会社

取締役  田邉 英雄

2015年4月28日火曜日

パン屋さんに学んだこと

 最近、「体験型**」が流行りのようですが、私も御多分にもれず、有名パン製造会社の体験工房に行ってきました。その中で貴重な話しを伺いましたのでご紹介します。
 100年以上の歴史をもつこの会社では、一人の作り手(仮称Gさん、年の頃なら60前後)がいます。 このGさんがパン職人の中でトップに君臨していますが偉ぶったところが一切ない気の良いおっちゃんでした。
 入社後、店舗に配属される前の研修中に、社員はGさんからパン作りの「い・ろ・は」、パン作りへの思いなどを伝承されます。現在300店舗を超えるパン職人の全員が、Gさんからパン作りを伝承され、認められた人だというから驚きです。オートメーション化が進む現代にあって、伝統芸能・伝統工芸ならまだしも、チェーン展開する大手の会社でこんな手法があったのですね。この一人から一人を裏付けるかのように、このお店のパンは確かに根強い人気があります。
 私は体験中に、唐突に質問をしました。「なぜパン職人になったんですか?」
 Gさん「幼い頃、父が買ってきてくれた(今勤めるお店の)パンを食べてね、その時、なんておいしいパンなんやろ、自分もこんなパンをこの手で作りたい!と思ったからなんよ。」と。幼い頃の感動を抱き続け夢を叶えることの大切さを学びました。この後、実食した手作りパンの味わいは「格別」の一言です。

 「やってみないとわからない、行ってみないとわからない」などとは言い古された言葉ですが、私も、今回の体験を通して確かにその通りだ!と感じた極上の休日でした。


日本ジェノス株式会社
総務部 総務グループ課長  佐々木 建二

2015年4月27日月曜日

休みの日に、ふと思った事

ここしばらくの間、休みなのに休んだ気がしないという週末が続いていたので、この週末は敢えて何も予定を入れずに過ごそうと決めていた。

とはいえ、一日中家でゴロゴロしているのも家族の手前、具合が悪いのでガソリンスタンドに避難。諸々点検してもらっている間に「黒子のバスケ」(漫画だが、前に話題になっていたのを思い出したので。)を読んでみた。なかなか面白く、いい気分転換になった。さい先の良い休みのスタートになった。
家に帰ると、4月から中学生になった娘が「軽音楽部に入部したのでギターを買って欲しい」と言うので一緒に買いに行った。
安くない買い物だったが、娘の希望に満ちたキラキラした笑顔を見て、お父さんも頑張らねばと決意を新たにする。

帰りがけにスーパーに寄って晩酌用の酒を物色していると、なんと!当社の直輸入のワインが並んでいるではないか。
チリネロ、ガラッシー、家族に「お父さんの会社の商品だ!」と自慢し買って帰る。



自社ブランドが世の中に着実に認知されつつある事を目にし、当社で働く喜びと楽しみを実感した週末でした。

今年は5名の新しい仲間が入社しました。
来年もより多くの共有できる仲間ができると良いなぁ。


ジェノスグループ株式会社
営業本部 中央支店  山口 喜也

2015年4月24日金曜日

ニュータイプ出現?

 新入社員と聞くと「ゆとり世代」というイメージが強いのですが、今年はこのような「ゆとり型」新入社員に加え「熱血型」新入社員が増加しているそうです。聞いた限りではマイナスイメージが全くないのですが、この「熱血型」の特徴は「こうと決めたら一直線、権利意識が強く、理論整然と自分の考えを主張する」ことだそうです。下記は実際の事例として報告されている内容でかなり個性的です。

 入社早々の職場挨拶の場面で「金曜日ノー残業」「有休フル取得」そして「成果も出します」と宣言する。やるべき仕事を後回しにしていることを上司が注意している場面で、「やろうと思えば即時できるが、仕事全体の効率性を高めるため今はあえてスルーしている」と説明する・・・。

 私のような人間もかつては「新人類」と言われていた時期もありましたが、「今はあえてスルー」ですか・・・「時代は変わったのだな」と痛切に感じます。新人の時に「君たち世代の考えることは分からん!」と当時の部長に言われた過去の記憶が蘇りますね。

 組織には常に相違する世代が存在し、互いに刺激しあいながら活性化して色々な角度から物事を発想する場であって欲しいと思います。頭ごなしに怒ること、自分の意見に問答無用で従わせることも確かに可能ですが、全く違った考え方は貴重です。ですから個性的な考えを上手に翻訳し臨機応変に対応できる人材は世代に限らず重要だと思い知らされます。

 往々にして世代は新しくなるに従い合理的で新しい着眼点を持ち合わせており、全体としての会社貢献度も高いポテンシャルを秘めています。最低限のルールや常識は当然必要ですが、新しい世代は常に魅力的です。部としての化学反応を如何に起こすか・・・は常に周りの先輩たち次第なのかもしれません。


日本ジェノス株式会社
経理部長  荘司 享利

2015年4月23日木曜日

元気になる

体調や気分がすぐれないと、周りの人に”元気がないよ”と言われることはありませんか?

一般的に、忙しすぎても、逆にヒマすぎても、元気がでない場合があるようです。
忙しすぎると疲れてしまいますし、ヒマすぎても気持ちが萎えてしまうことがあるようです。

また、仕事や人とのコミュニケーションで気になっていること、未完了の事柄があると、モヤモヤして元気がなくなってしまうこともあります。

解決方法は人それぞれあると思いますが、忙しさや、ヒマを持て余すことを解消するには、やはり自分自身のスケジュールを見直すことが効果的ではないでしょうか。

今、自分は何をしているか、全ての事柄、プライベートも仕事も書き込んで見てみると、いろいろなことが分かります。
そこから、未完了の事柄や、モヤモヤしていることも見つかり、あとは優先順位をつけて解決していくことが出来れば、気持ちは晴れると思います。
解決方法が分からなければ、相談する行為をスケジュールにして、自分から行動を起こすことをお勧めします。
また、元気がない人に、笑顔や優しさを与えることで自分が元気になることもあるようです。

あとは、つきなみない言い方ですが、信じることも必要ではないでしょうか。
今、何に悩んでいるか、分からないけど元気がでない人、

大丈夫、きっと良くなる、自分の人生はきっと良くなると前向きに考えることは重要ですよね。

1人ひとり、元気になれば、5月病も無くなると私は思います。


ジェノスグループ株式会社
執行役員 営業本部副本部長  永倉 充雄

2015年4月16日木曜日

昔の友人と飲んで

先日、30年来の友人たちとお酒を飲む機会がありました。

中学生から付き合っている近所の仲間たちとですが、最近では各自、仕事や家庭があるので、久しぶりの機会でした。

昔から良く知っている仲間ですので、会話もひどいものです。
誰かが仕事などの愚痴を言うと、周りから愚痴を言った人の否定から入り、言った本人が少し黙ると、周りからあれもこれも否定され、その人の全てが否定されかねません。
そこまでくると、言われた本人も黙っておりません。「ヤンヤ、ヤンヤ」言い合いの連続です。
そのひとつの愚痴が延々1時間以上続き、会話の終わり頃には、誰が何の愚痴を言ったかさえ覚えていない。
そんな状況が延々夜中まで続く飲み会です。

各自が昔から知っている仲間だからという事もあるかと思いますが、そうやって言い合いを続けていると、仕事で悩んでいた友人は飲み会が終わるころにはストレスが無くなるのか前向きな考えになっていたりします。

業界、仕事が全く違い、同じ年代の人たちが集まって好きなことを言い合うことで気が晴れる。
そんな仲間を今でも大切に思っております。
皆さまも昔の友人たちと「たわいもない会話」をしてみたらいかがでしょうか?
気分が晴れやかになるかもしれません。

ジェノスグループ株式会社
営業本部 城南支店長  岡 博幸

2015年4月15日水曜日

最近気になるコマーシャル!

ここ最近気になる企業CMがあります。それは「RIZAP」です。

赤井英和さんが、筋肉モリモリになったあのCM企業です。

CMの始まりは、鈍い音が流れ、だらしない体がクルクル回り、軽やかな音に

切り替わったとたん、筋肉モリモリになった姿が映し出されるのです。

たった30秒という短い時間の間に、お客様に伝える興味をもってもらう事に集中した

あのCMに魅力を感じています。

運動嫌いな私でも、引き付けられて通いたくなってしまいました。

「結果にコミットする」のキャッチコピーも素敵です。

あの意味は、自分で作った約束をライザップが応援するという事なのでしょうね。


私たちの仕事でも、短い時間にどれだけのインパクトをお客様に与えるかが重要になります。

たった5分の商談の中、興味を持ってもらう事それが一番大事です。

そのためには、準備が必要です。

行き当たりばったりの商談はうまくいきません。

そして、関わった以上は結果を出すことを自分に約束してください。

その約束を達成するために、私たちも一緒に戦います。

共にがんばっていきましょう!


ジェノスグループ株式会社
千葉支店営業部長  原田 哲彦

2015年4月14日火曜日

リカバリーショット

昨今、テニスの錦織選手を始め、スポーツ選手の世界を股にかけた活躍が目立ちます。
私の趣味のひとつであるゴルフの世界でも、松山英樹と石川遼という、就活されているみなさんと同世代の二人の若武者が、アメリカを舞台に大いに活躍しています。
ゴルフというスポーツは、おじさんっぽいとイメージする方も多いかもしれませんが、なかなか奥深いスポーツです。
私はゴルフを始めてかれこれ20年以上になりますが、ラウンドをしていて、まったく同じ状況から打ったことは一度としてありません。同じコースで同じ場所に一打目のティーアップをしたとしても、風も違えば気温も違います。ゴルフというのは、同じように打ちたいのに、毎回状況が違うという、不思議なスポーツなのです。松岡修造ではありませんが、唯一無二の一打ですね。
またコースを攻略するには、戦略というか、マネージメントが必要です。危険な場所(OBやペナルティーを受けるような場所、またはたくさん打ってしまうような場所)を避ける、危機管理能力が試されますし、ここぞというところでは大胆に狙っていくという、攻める勇気も必要です。
これらは、私自身の仕事にも役立っています。営業という仕事では、一つ一つの案件が唯一無二のつもりで当たっていますし、あるときは安全策を、またあるときは積極策というように硬軟織り交ぜて仕事をしています。
ゴルフの最も素晴らしいところは、リカバリーショットを打てるところです。たとえミスをしても、次にスーパーショットやパットをして直接カップに入ってしまうということもあります。
最近は不調ですが、全盛期のタイガー・ウッズですら、ミスをするのです。そのミスを・・・マイナスをプラスに変えることができる面白さが、ゴルフの醍醐味だと思います。
ゴルフでミスをする時は、頭の中でそのあと起こるであろうミスを考えすぎる時です。
「上手くいかなかったらどうしよう」「失敗しそうだな」そうマイナスのイメージを持って打った球は、たいていイメージ通りのミスショットになります。
ミスを恐れずベストを尽くす。ミスをしたらリカバリーショットにベストを尽くす。人生でリカバリーショットが打てない状況は、まずないと私は信じます。ミスを恐れず、プラス思考で就職活動を行って下さい。

ジェノスグループ株式会社
営業本部 H&R開発部長  石川 義英

2015年4月10日金曜日

2015新入社員の紹介

こんにちは。


去る4月1日、当社にも新たに5人の仲間が加わりました。




初々しいですね。


新人のみなさん、これから一緒に頑張りましょう!


時には失敗もあるかもしれませんけど、やさしい上司や先輩たちが、必ず助けてくれますよ。




さて、次回の更新からは、5人の紹介を随所に挟んでいきますので、よろしくお願いします。






日本ジェノス株式会社
総務部  添田順一郎

2015年4月9日木曜日

相手の立場になって考えてみること!!

 お取引が始まって30年以上経つお客様の社長が、6月でお店から引退することになりました。
 こちらの社長は、仕事に対して大変厳しい方で、当初はお叱りを受けることも多々ありました。
 配送をしていた時も、営業をしていた時も、その立場にたったお叱りでした。
 今思えば、お叱りを受けながら、いろいろなことを教えていただいたのだと思います。
 考えれば、お叱りというより、ご指導だったのだと。
 お客様の立場になって、お客様目線でものを考える、もっと言えば、そのお客様の更にお客様のことまでを考えて行動する。
 そんなことを学ばせていただきました。
 経験豊かな飲食関係のお客様は、いろいろなことを教えて下さいます。

 このことは、お客様との関係だけではないことだと思います。
 社会人として、会社の先輩、同僚、部下、周りの人々との関わり合いにおいてもいえることだと思うのです。
 社会に出て、仕事をする中で、関わり合う相手の立場になってものを考えてみる、相手の言うことを理解するということは非常に大切なことであると思います。
 そして、自分の考え、思いを伝え、お互いに切磋琢磨してゆく、そんな中から人間関係もでき、成長してゆけるのだと思うのです。
 こういうことから、生涯つき合える仲間ができてくるかもしれません。
 社会に出たばかりの方も、これから出てゆく方も、いろいろな人と出会い、関わり、相手の立場になって考えてみること、相手を理解することで、豊かな人間関係を築いていっていただければと思います。

ジェノスグループ株式会社
千葉支店長  齋藤 敏行

2015年4月8日水曜日

言葉

 以前に「3K」という職場の認識がありました。確か、きつい、きたない、こわい、でしたか。3Kの職場では、言葉使いも同じく3Kではないかと思います。脳の内では言葉やイメージで認識し理解するために、本人の意思や行動までそれに左右され、影響するのではないでしょうか。言葉には、いわゆる言霊が宿ります。

 社会人になりましたら、正しい言葉、美しい言葉、正確な言葉を使いましょう。それらの特性がある言葉を口にすることで、正しいマインドから、思考、行動、習慣、成果にまで至るのではないか、と感じます。

 出典はメモしていませんが、NHK式話し方7つのルールというものがあるそうです。
①話す目的をはっきりさせる、②13文字以内でタイトルをつける、③結論は最初の15秒で伝える、④一文50字以内、⑤4つの抑揚で強調、⑥1分300字以内の話し方、⑦独り言から入る、というルールでした。因みに私はほとんどできていませんし、④から⑦まではあまり考えたこともありません。ただし、このルールは、もちろんのこと、すべて正しい言葉を前提としています。

 友人が「話し方教室」に通ったことがありました。胆を聞いてみると、相手に配慮し、気配りして、そして明確に簡潔に伝えること、さらに相手の話しをよく聞くことでした。
その友人は人の見方まで変わり、他者への思いやりができるようになっていました。
 いまはやりのコーチングでは、人に興味を持たず、人の話をよく聞かず、自分ばかり話すのでは成立しません。相手に興味を持ち、よく聴き、どんどん話しをさせることが肝要です。 (※経営者、管理者、監督、先生、上司などではなく、コーチを意味しています。)

 コーチングの手順としては、①現在の怒りや不安や不満を語らせる、②それらは自分のせいか他人のせいか、コントロールできるかできないかを見極めさせる、③怒りや不満を喜びややる気に置き換えて行動の目的とする、というものです。やはり、言葉で明確にすることで、怒りや不満から瞬発力のある強烈なパワーが生じます。①の怒りや不安を、③で正しい言葉、美しい言葉、正確な言葉で置き換えることがポイントになると思います。

日本ジェノス株式会社
監査役  吉田 温

2015年4月7日火曜日

前に足を動かし続けよう!

 「人生は選択の連続である」との言われ方もしますし、自分自身も日々の生活、仕事など、つたないキャリアの中ですが、様々な選択が必要な場面に出会ってきました。
 皆さんもこれから、職種・企業を選ぶにあたり、必ず遭遇する場面があると思います。(もう経験済みの方もいるでしょうか)
 また、いずれ社会に出て会社でも、日々の生活の中でも、必ずやそういう場面があるでしょう。
 どうすれば良いか?一つの考え方、あくまでも参考として、大分昔になりますが、私自身が受けたアドバイスをもとに話をさせてもらいます。

 目の前の道が二つに分かれた時、どちらの道を選ぶのか? その時点では「絶対的正解」というものはありません。それが判明するのは未来のことです。
 だからこそ、選択するに際し、「もし自分の選んだ答えが不正解だったら・・・」と不安を覚えるでしょう。
 その迷いや不安で躊躇し決断が難しいこともあるでしょうが、一番いけないのはその場で立ち止まってしまうことです。

 「ビュリダンのロバ」という有名な例え話があるそうです。14世紀のフランスの哲学者ジャン・ビュリダンが自由意思の問題を解くために提示した例え話で、
 あるとき、一頭のロバが道を歩いている時、目の前の道が、左右二つに分かれていました。どちらの道の先の方にも、ほぼ同じ距離に同じ位の量の干し草が置いてあるのが見えました。どちらを選ぼうか、近いほうか、量の多い方か、迷っているうちに、とうとうロバは餓死してしまった・・・

 この例えは十分な選択肢が目の前にあるにも関わらず、何らかの理由をつけて行動しないで決断しないと、右も左も閉ざされてしまい両方のチャンスが消えてしまうことを表しています。

 予測なんて誰も確かなものは出来ないし、いたずらに迷っていても何も解決しません。
 大事なのは、決断して行動を起こすことです。
 日々の小さいことだけでなく、引き返すことが難しい大きな分かれ道もあるでしょう。ただし、どちらの道を選んだとしても、自分の選択に自信を持って、行動に移し、その道をまっすぐ確実に積極的に歩き始めることが大事です。
 皆さん一人一人が、様々な進路選択、決断をされると思いますが、そういった状況を経て、お会いする機会が持てます様に、楽しみにさせて頂きます。



ジェノスグループ株式会社
城西支店長  西村 正哉

2015年4月6日月曜日

愚直の一念

桜が咲きました。ここ中目黒本社近くの目黒川は連日大賑わいです。投稿も3回目となり何を書いて良いやら悩み、昔読んだ一冊の本から抜粋しました。チョット長いですが。

「愚直の一念」(渡辺淳一・著)

大学の授業では講義の合間によく雑談をする先生がいて、何故か講義よりその雑談のほうが印象深く記憶に残ることがある。T教授は真面目一方な先生だが、時に時間が余った時など雑談をされた。面白おかしい話ではない、ぼそぼそ自分に言い聞かすといった話し方だった。ある時、私達学生に向かって「あなた達は“愚直の一念”という言葉を知っていますか」と聞かれたことがある。私達の困惑する顔を見て「これは私が先輩から聞いた話しですがと前置きされ話始めた。
かつてといっても大正時代の大昔ですが、東大医学部には俊秀がひしめきあっており、当時の医学界では内科が中心だった為、優秀な学生は内科の研究室を希望した。この内科の医局に“呉”という新米医師が入局してきた。医学部を卒業した医師がどこの医局に入るかは本人の希望で、受け入れる医局側は、優秀な若手が入局してくる事にこしたことはないが、成績が悪くても拒む理由も無く、むしろ医局員が増えることで、医局の勢力が増すので誰でも受け入れた。そんなわけで、呉医師は内科に入れたものの、性格が地味なうえ、秀才とはほど遠かったので目立たず、いわゆるその他多勢の末席にいた。
医局に入ると先輩が付いて、ひたする臨床を覚えるのに時間を費やしますが、五年も経つと自分の研究テーマが欲しくなります。テーマは教授から与えられ、将来の学位論文に繋がるもので殆どの学生がテーマを貰っているのに、呉医師には一向にお呼びがかからない。呉医師は自分が鈍才だと承知していたから他人より遅れるのは覚悟していたものの、それにしても遅すぎると感じだした。まさか教授が自分の存在に気付いていないのではと思い、意を決して教授の前に行き「テーマをいただけませんか」と頼んでみた。教授は呉医師を一瞥し一言「ヘルツ」とだけ言った。「ありがとうございます」と深々頭を下げ、呉医師は戻ってきた。「ヘルツ」とはドイツ語で「心臓」のことである。ヘルツ即ち心臓をテーマにせよとの話で、当時、心臓の研究は迷路とされていた。一旦取り組むと、泥沼で容易に抜け出せないことから、優秀な内科医は心臓だけは避けていた。こんな難しいテーマをなぜ呉医師に与えたのか、教授の真意は解らないが、おそらくこの男にはどんなテーマを与えても出来ないだろうから、それならいっそ難しいものを、と思ったのか、あるいは自分からテーマを下さいと言ってきた態度を不遜とみて意地悪をしたのかもしれない。先輩たちは即座に無理だから教授に変えてもらうよう忠告してくれた。しかし呉医師は、出来そうも無いので変えて下さいとも言えず、文献を集めこつこつ心臓の勉強を始めた。だが大変な壁で、調べれば調べるほど解らなくなる。しかし逃げ出す訳にもいかず、同僚は次々と論文を完成させ、学位を取ってゆく。先輩、同僚、さらには後輩にまで追い抜かれても呉医師は一人ヘルツをいじっていた。「やはりテーマを変えて貰えよ」と同級生が心配して言ってくれるが、いまさら引き返すわけにもいかない。いつ出来るかなど考えず、とにかくやるだけである。昔の同情と呆れた視線の中、黙々と続ける姿勢はまさに愚直の一念と云うべきものであった。かくして十年後、彼は心臓と自律神経のメカニズムを発見し解明してみせる。誰もが駄目だとあきらめ、手を引いた鉱脈から金鉱を探し当てたのである。
それを聞いた教授さえ半信半疑だったという。それは自律神経のメカニズムを解明した輝かしい業績であった。この呉医師こそ後の東大医学部内科学部長となり学士院恩賜賞を受けられた「呉健」その人です。一気に話されたT教授は熱の入った口調で
「人間は頭が良ければいいという訳でもありません。秀才は頭が良すぎるために先が見え過ぎて、足元の偉大な鉱脈を見逃してしまいます。呉さんは、なまじっか秀才で無かったために他に目移りもせず足元を丹念に掘り起こすことが出来たのでしょう」「鈍才にはもちろん弱点だらけですが、秀才にも秀才なりの弱点があります」そして最後「人間にはやはり“愚直の一念”ということが大切です。たとえ愚かでも脇目をせず真っ直ぐに進む。そうすれば、なまじっか秀才より大きな仕事ができる。私はそう信じて、これまでやってきたし、これからもやっていくつもりです。」と結ばれた。

まさに座右の銘となる言葉と感じたものです。
若さ溢れる皆さん、少しずつ、休まず、コツコツと頑張り続けましょう。若さの特権です。
その先には無限の未来が広がっていますから。

株式会社宇佐見商店
代表取締役  宇佐見 透

2015年4月3日金曜日

学校と企業

 ”学生と社会人”または”学校と企業”(ここでは民間の営利企業)、「違いを一つ挙げろ」と10人の会社員に問うと10とおりの答が返ってきそうです。
 私が聞かれたらこう答えます。
 『学校は答が用意されている処、企業は自分(たち)で答を決める処』

 問題に対する答が用意されていて、その答を憶える、あるいは答に辿り着く方法を身につける処が学校。一方、事務的かつ標準化されたルーティンワークは別にして、直面した問題や課題に関して答が用意されていないのが企業ではないでしょうか。
 企業では、過去の成功例・失敗例が記録や記憶に残っていたとしても、ビジネス本に解決法が示されていたとしても、それらと同じ状況・条件の問題・課題に当たることはなく、参考にしか過ぎません。結局は自分(たち)で考えて「こうしよう」と決めなければなりません。問題集の後ろのページに正解と解説が載っているということは無い訳です。

 では、企業で行き当たる問題・課題とはどの様なものでしょうか。これも人の数だけ意見が有りそうですが、私が思うところ、企業が抱える殆どの問題・課題は”トレード・オフ(trade-off)”です。
 トレード・オフとは「二律背反の関係」つまり「あちらを立てればこちらが立たずという関係」のことです。元々経済学の分野で物価と失業率の関係を説明するのに用いられた概念らしいのですが、個々の企業で考えれば、売上高利益率、在庫量(&種類)・保管費と機会ロス、利便性と安全度などがトレード・オフではないでしょうか。他にも色々有ります。経営レベルだけではなく担当レベルでも有ります。

 企業での仕事はこのトレード・オフへの取り組みの連続だと思います。
 例えば、成し遂げなければならない”A”と”B”がトレード・オフの関係にあったとします。最優先はAとB両方を成し遂げることで、これができれば「トレード・オフを克服した」と言えますが言うは易し行なうは難しです。
 では、どうしたら・・・・・・ここではこれ以上語ると話が重くなってしまうので止めておきますが、指針になるフレームワーク(考え方の枠組み)は多くの本で紹介されていますから参考になるかも知れません。確実に言えることは、「どうするのか」という答は自分(たち)で決めなければならないということです。

 トレード・オフは企業だけではなく日常生活の中にも沢山有ります。
 かの夏目漱石も小説「草枕」の冒頭で『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい』と書いています。

 どうですか? これから企業の一員&社会人になろうとしている就活中の方、仕事でも日常生活でもトレード・オフに向き合わなければなりませんが、気が重いですか? ダイジョウブです。学校と違って企業は目的を共有した人の集まり、組織ですから一人で向き合わなくても良いのです。上司も先輩も同僚もいます。貴方が持ち合わせていなければならないのは”真摯さ”だけだと思います。


ジェノスグループ株式会社
営業本部 債権管理部長  村下 肇

2015年4月2日木曜日

感性を磨く



先月、伊豆に行って来ました。
旅の途中で河津桜がとても綺麗でした。

突然ですが、就活生の皆さん、この写真を見て何を感じますか?
 ・花の写真だな
 ・綺麗な花が咲いているなー
 ・とても綺麗な桜の花だな、きっと甘くて良い香りだろうな、家に飾りたいな
ただ単に花の写真から、桜の花を想像して匂いまで感じ取る人まで
人はいろいろな感じ方をします。

今、多くの会社が求めている人材は感性の高い人です。
弊社の経営理念は、

”多様な飲食文化を伝える事業オーナーと共に発展し人々の心の豊かさを高めます”です。
主な事業は酒類の業務用市場への販売
お客様にお酒を提供する会社です が広い意味で捉えれば

人々の心を豊かにする会社 です。

人々の心の豊かさを高める会社の商品とは何でしょう?
ビール、ワインなどの酒類、清涼飲料、食材だけでしょうか。
商品の質は勿論ですが、どのように提供すればお客様に喜んでもらえるのか、
末端のお客様が求めているものは何か、流行のメニューは等々。
サービスは物から事へと広がっていきます。社員の笑顔やパートナーシップも商品です。
そうするには感じる力が大切です。では感性を高めるには何が必要なのでしょうか?
私が思うに、突き詰めると”人を思いやる心を育てる事” ではないかと思います。

感性を磨きましょう


ジェノスグループ株式会社
顧問  齋藤 宏彰

2015年4月1日水曜日

春ですね

皆さん こんにちは。
春ですね。桜の季節です。
先週末は満開とまではいきませんでしたが、自宅そばの公園で桜祭りが開催され、
お花見をしている人で賑わっていました。


写真は、朝の通勤途中で撮ったので、さすがにお花見をしている人はいませんでしたが、私と同じように通勤途中に写真を撮っている人はけっこういました。

私はこの時期に「○年後までに○○をする」という目標を掲げ、○年後にどうなっていたか、というように振り返るようにしています。
そんなに長いスパンの目標ではなく、基本的に1年スパンの目標です。
本来であればお正月じゃないの?と言われそうですが、たまたま始めたのが、今の時期だったのでそのまま継続しています。
ただ、目標が達成できなさそうな時は、桜のつぼみが大きくなってくると気持ちが焦ってきたりしますが、暖かくなってきている時期のせいなのか、前向きに取り組めるので、けっこう気に入っています。
自分で立てた目標でも時には厳しいなと思うときもありますが、そんな時は目標を立てた桜の季節の前向きな気持ちを思い出し、楽しみながら取り組むようにしています。

ちなみに昨年立てた目標は達成できたので、今は楽しみながら新たな目標を立てています。

何事も楽しむことが大事ですね。

ジェノスグループ株式会社
物流本部 新木場センター長  鯉沼 達矢