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2015年4月28日火曜日

パン屋さんに学んだこと

 最近、「体験型**」が流行りのようですが、私も御多分にもれず、有名パン製造会社の体験工房に行ってきました。その中で貴重な話しを伺いましたのでご紹介します。
 100年以上の歴史をもつこの会社では、一人の作り手(仮称Gさん、年の頃なら60前後)がいます。 このGさんがパン職人の中でトップに君臨していますが偉ぶったところが一切ない気の良いおっちゃんでした。
 入社後、店舗に配属される前の研修中に、社員はGさんからパン作りの「い・ろ・は」、パン作りへの思いなどを伝承されます。現在300店舗を超えるパン職人の全員が、Gさんからパン作りを伝承され、認められた人だというから驚きです。オートメーション化が進む現代にあって、伝統芸能・伝統工芸ならまだしも、チェーン展開する大手の会社でこんな手法があったのですね。この一人から一人を裏付けるかのように、このお店のパンは確かに根強い人気があります。
 私は体験中に、唐突に質問をしました。「なぜパン職人になったんですか?」
 Gさん「幼い頃、父が買ってきてくれた(今勤めるお店の)パンを食べてね、その時、なんておいしいパンなんやろ、自分もこんなパンをこの手で作りたい!と思ったからなんよ。」と。幼い頃の感動を抱き続け夢を叶えることの大切さを学びました。この後、実食した手作りパンの味わいは「格別」の一言です。

 「やってみないとわからない、行ってみないとわからない」などとは言い古された言葉ですが、私も、今回の体験を通して確かにその通りだ!と感じた極上の休日でした。


日本ジェノス株式会社
総務部 総務グループ課長  佐々木 建二

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