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2015年8月21日金曜日

自己アピールと共同作業

来春に向けた就職活動はラストスパートに入ってきたようです。
対象の皆さまもその他活動中の皆さま方も健闘を願っております。
さて、何かの記事にありましたが昨今の採用選考方法には個人面接に加えて、グループでの共同作業やディスカッションを取り入れる企業が増えてきたとの報告がありました。実際に活動中の人たちに聞くと志望する企業では、選考の際にいくつかのグループに分かれて共通のテーマで話し合い、結論を導き出すことや、解決策を求められたとの話を聞きます。また丸1日かけて問題点を話し合い、グループごとに成果発表することを課す企業まであるとも聞きました。これはもう企業内研修のようだとも考えます。それだけ採用に関しても様々な角度からその人となりをじっくりと見たいことの表れでしょう。

今では学生生活の間もディスカッションやデイベートの機会も増えて、以前の学生のように集団の前では発言しにくい人や尻込みする人は少なくなっているように見えます。私たちの時代は個人面談が主流でせいぜい集団面接位でしたから、自分の主張がはっきりして声も大きく、弁もたって身振り手振りで意見を述べる人には感心したものでした。当時は自分の意見をはっきりと述べれることは優位なことであり、リーダーシップとはまさにその場を文字通りリードしていくことだと考え、重要な要素だと捉えていました。

現在はどうでしょうか。

今も本質的には変わらないのでしょうが、企業の置かれている状況には若干の変化があるように思えます。一人のヒーロー、リーダーでは乗り越えていけないことが多くあるようです。また様々な価値観を共有し取り込んでいかなければ企業運営が成り立っていかないことも事実です。人の話をよく聞ける、チームに話しやすい雰囲気を出せる、前進的な理論構成ができることなどは主張が強いことと比較しても決して劣らない要素になっていると考えます。
共同作業で重きを置くのは自己アピールすることよりは、チーム全員で課題に向かって解決策を見出すことに全力を発揮でき、メンバーをのらせることができる能力だと感じます。



ジェノス・ワイン・マーチャント株式会社
代表取締役社長  島田 明彦

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