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2015年3月3日火曜日

新社会人になったときの思い出

社会人になってすぐに、上長から指示がありました。
「君には、広報、統計以外にこれから登記事務と契約書のチェックを担当してもらう。準備をしておくように。」
「えー!」その業務はやったことがなく、イメージすらありません。「できるのかな。不安だ。」

そのとき、自分なりの準備としては、会社法の基本の確認、契約に関する専門書を読むことかなと思って、頑張ってみました。勿論学者ではないので、狭い論点よりも広く実務との関連を中心にしました。

私なりの、当時苦しんで得たノウハウを披露します。
このノウハウで、契約書を読むこと、つくることができるようになりました。

契約書を読む場合は、実務上できるかどうか、無理がないかどうか、具体的にはどうか、簡潔明快な短文かどうか、誤解される部分がないかどうか、相手はどのように考えているか、などがポイントでした。「あれっ!」と言う感覚も大切です。
最低でも2回は読みました。これに「慣れ」が加わると意外と効率よく短時間でもできるようになりました。

契約書をつくる場合は、5W1Hを網羅して短文表現とし、まず主語(主体)を明確にすることがポイントでした。
 ※いつ、どこで、だれが、なにを、どうする、なぜ、が5W1Hです。
契約内容から想定されるケースを考えての想定リスクを、言葉で排除、防止することも必要です。
「章立て」で全体構成を考え、条文ごとにキーワードを加えて伝えたいことを具体的にかつ明確にして、完成に至ります。

でも、一番必要なノウハウは、「事例探し」、「集中力」及び「推敲」であったようです。

 ※推敲とは、中国の故事から、字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。


日本ジェノス株式会社
監査役  吉田 温

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