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2015年3月12日木曜日

非公式コミュニケーション

興味深い記事がありましたので、感想含めご紹介いたします。

厚生労働省の統計では、日本酒換算で1日1合(ビール中ビン換算で1本)以上を1週間に3日以上飲む人を飲酒習慣者と定義しているそうです。そして、飲酒習慣者は2003年では21%でしたが、2012年では20%とあまり変化はなかったと報告されています。
実は、その内訳が特徴的で、男性は20~50台の割合が減少している一方で40~50台女性の割合が増加中とのこと。飲酒業界でも女性が引っ張っているのですね。是非、働き盛りの男性にも頑張ってもらいたいものです。

首都大学東京の西村孝史教授は「組織行動論では社員同士の信頼や情報共有といったソーシャル・キャピタルをいかに確保するかが重要で、一体感が必要な職場では飲みにケーションで相互協力の意識を高める効果が期待できる」と指摘しています。また、人は通常、15人分程度の考え方は出来ますが、潜在的に4.5人~5人分の考え方が眠っており、飲酒はこの「タガ」を外す力を秘めていると指摘する専門家もいます。(個人的にも雑談や飲み会の席上の方が、奇抜で大変面白い会話が飛び交っている気がします)

こうした中、「社内飲み会制度」を採用している会社があります。例えば、日立ソリューションズでは役職が2つ以上の管理職との飲み会に1人あたり3,000円を会社が補助、育児・介護で参加出来ない方には昼食会で対応して制度化しています。更に積極的な会社もあります。
東京都小金井市にある武蔵野という会社では、管理職に12,500円以上を会社が補助、月1回の社員との飲み会を「義務化」しているそうです。両社とも継続的に実施しているようですから多分、一定の効果があるのでしょう。

ここまでの流れから、「飲みにケーション万歳!全ての会社で補助金を!」と声を大にして言いたいところですが、「組織の重さ」の著者である一橋大学の加藤俊彦教授は「馴れ合いが強すぎると意思決定に時間がかかり業績に悪影響をもたらす」と釘をさしています。
色々な立場で物事を考えすぎて早期結論が出なくなるのかもしれません。これが本当なら困ります。仕事が前に進みませんから。

非公式コミュニケーションは、「近すぎず、遠すぎず」が理想・・・なかなか難しいです。


日本ジェノス株式会社
経理部長  荘司享利

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