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2015年5月27日水曜日

急がば回れ

現在の変化激しいスピーディーな時代の真ん中にいる皆さんには違和感のあるタイトルかもしれません。スピード感を持って決めたことに邁進するのは無論重要ですが、進路選択においては必ずしもそうではないという一例を参考までに、お話し致します。
このタイトルの言葉を進路の決め手としたのが、就活生の方々の同世代のヒーロー、日本ハムの大谷翔平選手です。
ご存知の方も多いと思いますが、大谷選手は高校時代から圧倒的実力を誇り、当初日本のプロ野球を経ずに、直接米国メジャー(MLB)入りを決めていました。
心、日本にあらずと他球団が手を引いた中、日ハムがドラフト1位で指名、無謀と言われた交渉の中で、大谷選手の心を動かしたのが、日ハムのスカウトが作成した“ 夢への道標 ”という、26ページからなる資料だそうです。(残念ながら、自分は直接は拝見してません)
内容は、大谷選手の夢[①MLBトップの実力プレーヤーになる②トップとして長く活躍③球界のパイオニアになる]を日ハムが把握・共有してそのための協力・育成が出来る球団である点、日韓若年層の米国挑戦の実態(厳しい現実)、などが続いた中で、心を動かしたのが、
「びわ湖~~ 急がば回れ」なる項目。急がば回れの語源が室町時代の「東海道で京に向かう際、びわ湖を渡る水路の方が、瀬田の陸路よりも近く思えるが、比叡山から吹き下ろされる強風で船が遭難する危険があるので、急ぐならあえて陸路を使え」と詠んだ歌に由来していると書かれた上で、
「米国は大きなザルにかけ、網目に残る水だけが次へいける。こういう競争も強さの一つであり必要かもしれない。対して日本は、日ハムは小さなマスで、大事にくみ取って育てて行く、若い時に技術を学ぶには世界最高のシステムを持っている」
「米国に直接船を漕いだ方が近道のように思うかもしれないけれど、日本という遠回りの陸路を行った方が、夢①~③をかなえる協力が出来るので結果的には近道。二刀流として、パイオニアになりましょう」
これ以外にも色々書かれていたと思いますが、この「びわ湖」なる項目で大谷選手の心が大きく揺れたようです。勿論、直接MLBに行ってももっと成功しているかもしれませんが、これから就活される方々にとっては大事な進路選択、周囲の先輩、希望企業の方々、いくつかの話を聞いて色々な点から判断されると良いと思います。ただ決めたらそこで頑張って下さい。弊社も、育成というものは非常に大事なものとして位置づけて取り組んでおりますので、一緒に仕事する機会があればと願います。

ジェノスグループ株式会社
営業本部 城西支店長  西村 正哉

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