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2015年5月12日火曜日

ミセス・モンダヴィの人的魅力に感激

 もう4年ほど前になりますが、フランス・ボルドーでJ・P・ムエックス社の盛大なメーカーズパーティが催されました。
 J・P・ムエックス社は、世界的に有名な高級ワイン、シャトー・ペトリュスを生産するボルドーでも有数の生産者です。

 このパーティにはフランスを中心に世界中から販売提携をしている有力パートナーが招待され、光栄にも私は最上座のテーブルで、ホストは同社当時代表のクリスチャン・ムエックス氏でした(半年前に同社を訪問した際に、日本からの土産で同氏に浴衣をプレゼントしたのが効いたのかもしれません・・・)。
 近くのテーブルには日本人は居ませんし多くはフランス人でしたので、私は非常に緊張して会食に臨みましたが、その場を和らげて下さったのは隣席のご婦人でした。
 当時確か86歳でいらっしゃいましたが、その方こそが、カリフォルニアワインの父と言われた故ロバート・モンダヴィ氏の奥様、マーグリット・モンダヴィさんだったのです。
 彼女は30歳台の頃に横浜に居住した経験があり、なんとなく懐かしい横浜弁をちょっとだけ話され、私も大いに会話が弾みました。

 その会食の始めに彼女が同テーブルのフランス人の皆さんに、凛とした態度で、
「Mr.SHIMIZUは日本人なのだから、このテーブルのメンバーは敬意をはらって、フランス語ではなく英語で話しなさい。」と言ってくださり、フランス語が不得手な私に思ってもいなかったサポートのお陰で、長い会食を楽しむことができました。
 彼女の威厳は絶大なだけでなく、(お歳を慮っては甚だ失礼ですが)重いフレンチ料理のフルコースを残すことなく召し上がり、ワインも何杯も飲まれていました。
 中座される際に手をお貸ししようとしたら、「私は人の手を借りる必要はありません。」と、叱られてしまいました・・・。
 これぞファーストレディ、これぞワイン業界に長く携わってきた方だと、私は同じ経営者としてその魅力に感激しました。

 さて、当社は多くのパートナーを有するインポーターでもあります。
 こうした機会を体験したり、素晴らしい方に出会うことができる可能性が、将来社員の皆さんにも創出できるチャンスがあります。
 酒類業界に興味のある方は、単に帰属した部門業務にとらわれない唯一無二の体験ができる立場を自ら見出すべく、自己啓発に努めた社会人生活を送っていただきたいと、切望します。
 自分自身を成長させてくれる環境は、自らが在りたい姿を追い続けることで創りあげていきましょう。
 そうした姿勢を、早くから醸成していただきたいですね。

ジェノスグループ株式会社
代表取締役社長  清水 隆義

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