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2015年1月23日金曜日

20歳だった私への今、伝えたいこと

これは今月10日(土)日経朝刊別冊の「何でもランキング」のタイトルです。
全国40~60代男女1000人によるアンケートの結果です。
アンケート項目は2つ、a「具体的な行動」編ベスト10とb「心がけ」編ベスト10です。

a「具体的な行動」編ベスト10    b「心がけ」編ベスト10
 ①貯金をしよう          ①時間を無駄にしないで
 ②本当にやりたい仕事を      ②健康一番で過ごそう
 ③勉強しよう           ③目標をもとう
 ④家族を大切にしよう       ④積極的に何でもやろう
 ⑤役に立つ資格を取ろう      ⑤色々なことに感謝しよう
 ⑥人生設計をしよう        ⑥今できることをがんばろう
 ⑦海外に出よう          ⑦人生を楽しもう
 ⑧結婚相手は慎重に選ぼう     ⑧自分で決断しよう
 ⑨いろいろな人と話をしよう    ⑨自信をもって
 ⑩就職後は辞めずに働こう     ⑩前向きに生きよう

バリバリの現役の40代の男女、定年を視野にまだまだ頑張らねばならない50代の
男女、後輩や自分の子どもが力をつけてきて自身の引退を目の当たりにしている
60代の男女が、いろんなことを考えながらアンケートに答えている姿が浮かんで
きます。

20歳の自分に伝えたい気持ち、若い人に伝えたい気持ち、自分の子どもに伝えたい
気持ち、自分の人生を反省する気持ちなどが複雑に交差しながら真剣に考えている
姿を感じるのは私だけでしょうか。

20歳の私自身はaからもbからもほど遠い、恥ずかしくも怠惰な学生でした。
親元を離れて下宿しながら学校に通っていましたが、
「親の脛(すね)かじる息子の歯の白さ」
という川柳を感じながら、また川柳を地でいく学生生活でした。

そんな20歳の自分に伝えたいことは何だろうか。

伝えたいことは山ほどあります。
でも数が多いほど伝わらないといわれています。
絞りに絞って。

a「具体的な行動」編        b「心がけ」編
 ③勉強しよう          ②健康一番で過ごそう
 ①貯金をしよう         ⑦人生を楽しもう

絞りに絞って選んだものは、あまり得意な分野ではありませんでした。
しかもじつに平凡です。

○勉強しよう、といっても中味は新聞と本をしっかり読もう、です。
新聞と本を継続的に読むことで、社会で起きていることを広く、継続的に情報蓄積
することができます。
この情報蓄積、つまりデータベースは社会人として基本中の基本です。
私の場合、実際に新聞を読む習慣が身についたのは、社会に出てしばらくして
新聞を読んでいる人と話をしていて、話がわからなくて恥ずかしい思いをしたことが
きっかけでした。
また、大学で学ぶことはもちろん大事ですが、学びを繰り返すことは社会で仕事を
するためのトレーニングだったのではないかと感じます。
そして学んでいるなかで、1つでもテーマとして深く掘り下げたいものに出会えたら、
それはラッキーではないでしょうか。

○貯金をしよう、は毎月天引き貯金をしてたまったお金には手をつけない、です。
まずは100万円、つぎに300~500万円の貯金は、社会人として必要だと思います。
人は何かトラブルや事故などに遭遇することがあります。
そのときにお金がないために対処できないことがあるとしたら残念なことです。
結婚するにもお金はかかります。
またエイヤーと起業することがあるかもしれません。

○健康一番で過ごそう、は当たり前です。
でも社会人になると、仲間と酒という魔物が会社に住んでいます。
私の場合ですが、月~金は毎日残業、そのあと仲間と飲んでいました。
土日は飲みませんが、けっこう仕事に出て同じパターンの繰り返しでした。
毎日遅くまで飲むということは、
・健康によくない、
・お金を浪費する、
・勉強する時間がなくなる
という社会人として最悪の習慣ですね。
この魔物に対するには、事前に具体的な制限や目標をもつことが唯一の対策です。
魔物は会社ではなく、なんと私自身の心のなかに住んでいたのです。

○人生を楽しもう、も当たり前です。
楽天的に生きようという意味ですね。
人生長いあいだにはいろんなことがありますから、ときどき自分に「人生楽しんでる?」
と問いかけることが必要です。
一度しかない人生です。


思えば、私の場合一番の問題だったのは、仲間と酒という魔物に自ら取り込まれて
しまったことでした。
この魔物の厄介なところは、その日飲む仲間がいないとなると、仲間を探してでも
飲みにいくという「習慣化」ですね、自ら穴に落ちてゆくという。
私のスケジュール表は夜の予定から埋まっていった記憶があります。
でもその魔物は「かけがえのない仲間」も与えてくれました。

そして運にも恵まれ、今楽しい人生を歩んでいます。
もっともラッキーだったことは、45歳のときに人生をかけて追及するテーマとめぐり
会えたことです。
ラッキーに大感謝。

                            日本ジェノス株式会社
                              取締役  廣岡享

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