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2015年2月2日月曜日

子どもにも仕事はある

学生時代まともに勉強しなかった自分をさておき、「学びの場」は学校だけではないと実感したことを書きます。

現在、二児の子育て中(イクメン)ですが、ある情報誌をきっかけに職業体験型のテーマパークに凝った時期があります。

はじめて子どもを連れて行った動機は単純で、「自分の小さい時にこんな体験施設などなかった。子ども達にも将来の役に立つかもしれない。よし、一度行かせてみよう。」位の気持ちでした。

しかしそこは、数十種類の中から、自分で選んだお仕事を本物さながらのユニフォームを着て、社会の仕組みを学べる本格的な体験施設だったのです。

気がつけば我が家はリピーターとなっていたのですが、本格的なお仕事体験ができる魅力以外に実はもう一つの理由がありました。

それは、働くスタッフのお兄さん・お姉さんを子どもが「好き」になったこと。
たったそれだけです。たった今、「好き」と表現しましたが「親しみ」を抱いたという方がピッタリあてはまるかもしれません。

たった1回行っただけにもかかわらず、子どもの顔と名前を覚えてくれるスタッフは、2回目以降、『○○さん、また来てくれたんだね!』と気さくに声をかけてくれる、まさに『自分の存在を認めてくれる』コミュニケーションがありました。

また、相手が子どもであっても大人と同じ一個の人格として尊重してくれます。
その例として、自分がやりたい仕事を見つけたら、自分の口でスタッフにやりたいという意思表示をする必要があります。口ごもっていたり、子どもの代わりに親が口を挟もうものならばスタッフから注意されます。
自己申告できない子どもはいつまでもやりたい仕事に出会えず、時は無情に過ぎていくのです。
お仕事体験と言っても「誰かから何かを与えてもらう」のではなく、「自分で積極的に動く」ことが求められます。

気がつけば親である私が、いつしか子どもを出汁に「学び」「気づき」という体験をさせてもらっていました。それにしても、仕事と言っても数多いものですね。



                                   日本ジェノス株式会社
                                   総務部 総務グループ課長 佐々木建二


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