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2015年2月26日木曜日

”就活”に思うこと

広く知られている豊臣秀吉の逸話

~秀吉がまだ草履番だった頃、ある寒い夜、草履を自分の懐で温めて(織田)信長に差し出した。
信長はその機転に感心し、草履番の頭に取り立てて以後目を掛けた ~という話
 武士になってからの秀吉にも”墨俣一夜城”など、その功績を称える多くの逸話が残っており、後世の人は「天賦の才に恵まれた傑出した人物だ」と褒め称えています。

 でも、私はもっと単純な事だと思います。秀吉の数々の功績(逸話)の基礎を成しているのは、天賦の才ではなく”自分で考え判断し行動する”という誰でも持ち得る行動様式だったと。

 当時も”しきたり””作法””決まり事””先達の教え”など行動規範が有ったと思います。でも秀吉は「それはそれ」と脇に置いて「どうしたら良いのか」を自分で考えて行動したのではないでしょうか。殿様の草履を自分の懐に入れて温めることは誰でもできることなのに、それまで誰もそうしなかったのですから。信長は秀吉のそういうところに可能性を感じたのだと思います。

 閑話休題
 さて、就活の話です。

 昔々、私も就活生でした。学生の就活は昔も今も変わりません。変わったのは通信手段が電話からネット(メール)になったことぐらいです。リクルートファッションは全くと言って良いほど変わっていません。企業の面接官が学生に質問することも殆ど同じ。書店に就活のマニュアル本がズラ~と並んでいるのも同じ(多分、内容も同じ)。エントリーシートも同じ。こう何十年も変わらないと就活は”しきたり”とか”決まり事”になっていると思えてきます。

 また、社会人になってからも人事部に駆り出されて学生との面接を数多く経験しました。面接した殆どの学生から似たり寄ったりのマニュアルどおりの答えが返ってきました。結果、殆どの学生が印象に残らず、「推したい」という気も起きなかったことを思い出します。

 そこで今の就活生に提案です。秀吉の行動様式に倣ってみたらどうでしょうか。
 現実味に欠けますか? そんなことは無いです。秀吉と信長、就活生と面接官、”人”対”人”であることに何ら変わりありませんから。

 就活は皆さん初めての経験でしょうから、マニュアル本を見て予め答を用意しようとするのは仕方ないと思います。でも、マニュアル本は、どんな事を聞かれるのかと面接マナーだけを参考にしてしまってしまいましょう。”しきたり”や”決まり事”は脇に置いておきましょう。

 そして、どう答えるかは”自分で考えて”、”自分の思い”を込めて、”自分の言葉で”話しましょう。
 聞く前に分かってしまうような型どおりの答えより、その人ならではの答の方が面接官も興味を抱くし印象にも残ると思います。それに就活生の皆さんが、それぞれ持っている”良さ”も伝わり易いと私(昔の就活生)は思います。どうか悔いの残らないように。

P.S. 自分の言葉で話すコツは「(考えた)答えを暗記するな。要旨だけ頭に入れておけ」です。


ジェノスグループ株式会社
営業本部 債権管理部長  村下 肇

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