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2016年4月20日水曜日

“備え”

今回は就活から離れた話題です。
4月14日21時半頃、続いて4月16日未明、熊本で震度6~7クラスの地震が起きました。その後も地震が頻発し5日経っても治まる様子がありません。被害は甚大です。被災された方の大変さは想像を超えるものでしょうが何とか踏ん張ってもらいたいと願うばかりです。関東に住んでいる我々もいつ大きな地震に遭うか分かりません。決して他人事ではないと実感します。

地震のニュースを聞く度に思い出します。今から21年前の1995年1月17日早朝、阪神淡路大震災が起きました。
当時も私は東京在住でしたが、弟が震源近くの神戸の三宮に住んでいました。出勤前の朝のニュースを見て直ぐに弟に何度も電話しましたが全く通じません(当時は電話しかリアルタイムの連絡手段が無かった)。テレビには神戸の惨憺たる状態が映っていました。弟は無事だろうか……確かめられないまま出勤し、仕事の合間にも電話しましたが、やはり通じません。生きているのか、ケガしていないか……その日の夕方にようやく弟から連絡がありました「無事だ。かすり傷だけ。九死に一生を得た。」と。私はホッとして全身の力が抜けたのを憶えています。
熊本の地震でも同じ様な思いをされた方は多いでしょう。私の場合は親族の無事が確認できましたが、親族や友人を亡くされた方の気持ちを思うと言葉がありません。

後日会ったときに弟が言っていました『就寝中に大地震に遭ったときの為に枕元に置いておかなければならないのは~~だ』と。それはヘルメット、水、食糧、貴重品などではなく“靴”だそうです。できれば底が厚いスニーカーが良いそうです。大きな地震の後は家の中も外も壊れた物が散乱していて素足で歩くと足をケガして動けなくなる……「経験者語る」です。今でもそうしているそうです。“靴”と聞いたときは意外でしたが、そういう場合の行動をシミュレーションしてみると「なるほど」と納得できます。
自然災害に限らず、個人も企業も様々なリスクに囲まれています。リスクが顕在化した時の損失をできるだけ小さくするために多様な各々のリスクについて予め備えておくか、コストや労力の掛かる備えは特にせず、リスクが顕在化した時に都度対処するかどちらかです。
しかし、いずれにしろ、しっかりシミュレーションすれば「手の届くところに靴を置いて眠る」程度のことはできると思います。さらに地震の様な自然災害以外のリスクの場合は、それが顕在化する前に何らかの予兆が有る場合が殆どで、そこで気づけばリスクを回避できます。その予兆に気づける様に常に意識のアンテナを張っておくことが何よりの備えだと思います。

ジェノスグループ株式会社

営業本部 債権管理部長 村下 肇

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