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2015年9月7日月曜日

二人の英雄と酒

今回は私が好きな歴史上の人物とお酒にまつわる話です。
織田信長と上杉謙信、みなさんはどちらがお酒に強いと思いますか?飲み比べをしたら、どちらが勝つでしょう?
実際の合戦でも織田軍と上杉軍は1577年、手取川で激突しています。織田軍は倍の兵力がありながらも撤退―つまり逃げ、上杉軍に追撃されたと言われています。もっとも、上杉軍は謙信が率いていたのに対し、織田軍は重臣の柴田勝家が大将で、信長は出陣していませんでしたが。
合戦と同様に、お酒でも謙信に軍配が上がります。信長は飲まないということはなかったようですが、酒に弱くほとんど下戸だったのに対し、謙信はかなりの酒好きだったようです。謙信が愛用したという盃が残っていて、直径12センチにもなる大盃や、馬に乗りながら飲んでいたと言われる馬上盃なるものも残っています。酒も戦(いくさ)も謙信は戦国最強だったのですね。
信長が愛した敦盛は「人間五十年、下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり」という一節で有名ですが、謙信の辞世の句は『四十九年 一睡夢 一期栄華 一杯酒』と詠み、『49年の我が人生は、一睡の夢のようだった。この世の栄華は、一杯の酒と同じである』という意味です。二人は、4つ歳が違いますが、どちらも数えの49歳で生涯を閉じています。二人のように、生涯があっという間だった、と振り返れるような、充実した毎日を過ごしたいものです。もちろん、一杯の酒とともに。


ジェノスグループ株式会社
営業本部 H&R開発部長  石川 義英

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