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2016年1月19日火曜日

スタバのマグ

倅が成人式ということで、区役所で記念品を貰ってきました。

外は何の変哲もないビニール製の袋ですが。。。


中から出てきたのは、なんとスタバのマグカップでした。

封筒には、なんだかお祝い的なメッセージと、その中にはコーヒー無料券が入っていました。
















さて、これを見て、考えました。

役所が主催する公式行事のお土産に、バリバリ私企業のロゴ入り商品が出てくるって、随分と斬新というか、昭和的な文脈では無かった発想です。

いまや公共の図書館をブックオフに運営させる時代ですからね、役所も民間のセンスとやらを採り入れたってことなんでしょうか。

それはそうと、いったい、これは税金なのか、それともスタバの協賛なのか?

税金だとしたら、スタバは非常に良い販路を見つけたことになります。
自社の宣伝を、新成人ほぼ全員という年齢と居住地が役所によって証明されている集団という得難いターゲットに、しかもほぼ100%という通常のマーケティングではあり得ない的中率で命中させることができるわけですから。

他方、もしこれが税金ではなく、スタバの現物協賛、つまりスタバ側が無償で提供していたとしても、いま書いたメリットは全部享受できるのですから、これはお安い協賛、お得なディールということになります。

さらに、もし、役所に民間的ソロバン勘定に優れた担当者がいて、上述のマーケティング効果を最大限に強調して、「新成人全員に漏れなく行き渡る」ような宣伝をしたい企業に入札をさせて、宣伝料金を釣り上げて、役所の財政に貢献するようになったら、これはこれで住民としては歓迎すべきことです。

(新成人の名簿を売るわけではないので、個人情報の観点からも問題はありません。)

マグカップの現物を出した上に、さらに宣伝料を取られても、このマーケティング効果はかなり大きく効果的だと思います。

さて、ここで一般論から自社の話に移って行きます。
じゃあ、当社でも何かできないだろうか?
まだやっていない役所に食い込めないか?
田舎のほうなら負担額も少なくて済みそう??

もしやるとなったら、何でも反対するグループから出て来そうな「新成人に飲酒を強要するのか」という、ありがちな横槍にどう対処するのか?

などなど、新ビジネス企画の点から興味は尽きません。
新しいことを考えるって、本当に楽しいですね!

いや~、新春早々面白いものを見せてもらいました。

日本ジェノス株式会社
代表取締役  上野 善久

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